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くさり9月1面

 労働組合の強力なバックアップにより、現在、関西全域で業界再建が進む。激しい労使紛争の歴史を経て、労使の対立から連携へと流れが大きく変わった。しかし、油断してはならない。敵は必ず巻き返しを行ってくることを予測してさらに政策闘争を進め、労働者・中小企業本位の業界を実現しよう。
 
●京都で連合会結成、他の地域にも波及●

 去る、7月12日に京都協組・京都中央協組・洛南協組・京南協組の4協組が結集して京都生コンクリート協同組合連合会を正式に発足させた。中小企業が連携して京都地域の生コン業界を民主的に運営するという歴史的一歩を踏み出したわけだが、今日の京都地域が一枚岩となるまでの道のりは、多くの苦労や努力がともなうものだった。

 これまでに業界が抱いてきた労働組合嫌悪に基づく組合潰し、業界内部にこびりついた内部矛盾と向き合い、愚直に産業政策を実践してきたことが、業界立て直しにつながった。

 さらに、業界再建の先駆的モデルである和歌山・奈良の生コン協同組合連合会の実績・成果に大きく期待をして労働組合との連携に向けて歩み始めた滋賀県の生コン協同組合もある。

 ●声なき声受け止め、公平な業界実現を●

 これらの成果に期待する中小企業が圧倒的に多いのは、暴力的な企業が利益誘導型の恐怖支配をしたり、慢性的に生コン業界が抱えてきた様々な問題の解決を求めているからだ。そうした声なき声が反映される業界に変えたいという要求が関生支部への期待となっている。

 光の当たらなかった暗部、不平等な扱いを受けている側面に光りを当てていくのが関生型労働運動であり、労働組合との協力関係が必要であるという共通認識が、二府四県の業界でようやく共有されたということだ。

 ●日本一大きな協組、課題は民主的運営●

 しかし、中心となるべき大阪広域生コンクリート協同組合(広域協組)には多くの課題が残っている。
業界がひとつにまとまり生コンの値戻し・値上げが進んだことは評価できるものの、歴史と現状から学ぼうとしなければ、やがて協同組合が崩壊してしまうという歴史は何度も繰り返されてきた。

 これまで、私たち労働組合は広域協組に対して「①労働組合との協力関係の構築②協同組合の品位を汚さない③理事職は公人職であり、私的利益は慎む④生コン経営者会への全社加盟、⑤労使の協力関係を内外に公表する⑥生コン輸送・バラセメント輸送の運賃の引き上げ」という課題を「6項目提言」として提起し、その実行を求めてきた。しかし、広域協組の木村理事長からは未だに何の回答もない。

 このことからも明らかなように、広域協組の姿勢と京都・滋賀・奈良・和歌山の各地域が「連合体構想」をさらに推進しようとしている姿勢には大きな差がある。

 広域協組はこれまでにもその間違った方針によって近畿一円の業界に大きな混乱をもたらし、多くの中小企業を倒産・廃業に追い込んできた。そうした苦い経験から何も学んでいない罪は重い。

 =広域協組は6項目の実行を=

 ●中小企業と労組が結束し未来拓こう●

 こうした過去に広域協組が行った間違った政策がもたらした多大な被害を教訓化すれば、中小企業と労働組合との結束以外に未来への道はないということは明らかだ。

 業界がひとつにまとまった今だからこそ、広域協組は真に業界を安定させるための一歩を踏み出すべきである。「二枚舌」を使うような姿勢を改めて労働組合と連携し、「共生・協同」思想を実践して業界再建を加速させるべきだ。

  【 くさり9月号より 】


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