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くさり8月号1面

 森友・加計学園問題や主要閣僚の相次ぐ失態などで安倍政権に対する期待は失望へと大きく変化した。政権の支持率は30%を割り込み、「危険水域」に突入している。関生支部は国民を苦しめる安倍政権打倒を目指し、反基地・反原発などの闘いに全力を挙げるとともに、関生型運動の全国化・国際化を追求する。

●近畿全域で業界再建の機運高まる●


◇京都で連合会を結成。運動の画期的な成果◇

 今、近畿2府4県のなかで、関生支部の存在感は日に日に大きくなっている。こうしたなかでセメントメーカーの一部にも関生支部を再評価する動きがある。また、六労組が共闘して業界再建に尽力しているが、そのなかでも関生支部に対する信頼が厚い。

 7月12日、京都生コンクリート協同組合連合会が発足した。発足式では関連労組を代表して関生支部の武委員長が来賓挨拶を行った。これまで京都地域では会社が労働組合つぶしに奔走して労使紛争が絶えなかったが、今回、4つの協同組合がまとまり、明確に「良好な労使関係の構築」を謳っている。これは歴史的な一歩であり、画期的な成果だ。
 
 他の地域はどうか。和歌山地域で労使が再建に取り組み始めたのは2004年から。それ以前は会社が労働組合つぶしばかりしていて、業界は混乱。生コン価格も低迷していた。奈良地域も30数年前には大闘争があった。滋賀地域も同様で、闘争のなかで100数名が不当逮捕される事件が発生した。同じように神戸地域でもヤクザに支配された職場を民主化するために激しい闘いを展開した。

そうした闘いの歴史を経て、近畿全域でようやく労使が「争う」よりも「連携する」という方向に流れが変わった。

 ◇労使対立から連携へ。背景に三つの要因が◇

 ではなぜ、過去には激しく労使が対立していたのに連携する方向に変わったのだろうか。
 一つには、争いでは得られるものがなく、連携することによって得られる利益の方が大きいと経営者が悟ったということだ。
 二つ目は、情勢の変化。1970年代以降、事実上日本の経済成長は止まり、生コン業界は構造不況業種に陥った。生コン出荷量が年々減少していく状況のなかで企業同士が互いに競争を続ければ共倒れしてしまう。したがって共生・協同型の協同組合に結集しようという流れが生まれた。
 三つ目は、産業・経済の民主化を目指す産業政策。それを実現する行動力により関生支部への信頼度が高まったこと。私たちは目先の不利益にとらわれることなく、一度約束したことは必ず実行するという姿勢を貫いてきた。最近の例で言えば、関係する企業の集約について、現時点では値戻しが進んで経営が改善しているから先延ばししてほしいという要望が一部にあった。しかし、私たちは元々の約束を守って集約を実行した。こうした態度が組織間・個人間の信頼・信用につながっている。
 そして、今、組織拡大が飛躍的に前進する兆候がいくつもあらわれている。生コン工場や生コン輸送会社で次々に本勤化を実現し、日々雇用では他の労供労組からの組織移行が徐々に増えている。
こうした変化は現在は「点」に過ぎないが、それが「線」になり、「面」に広がる可能性が大いにある。私たちが情勢に確信を持って取り組めば生コン組織率60%は必ず達成できる。


●安倍政権打ち倒す闘いを、いま●

◇新自由主義は限界に民衆は変化を求める◇

 現在、世界のなかでもっとも危機的な状況に直面しているのは日本や米国、英国だ。この3ヵ国は新自由主義政策を進め、金儲けのためにあらゆる分野で徹底的に競争を行ってきた。雇用や福祉・医療・教育など、本来、国家が責任を持たなければならない分野にまで競争原理を持ち込んだことによって格差は極端に拡大し、ごく一部の者に莫大な富が集中している。

 その結果、変化を求める民衆の声が高まっている。米国では昨年の大統領選の民主党予備選挙で本命のクリントンと接戦を繰り広げたのは、「社会主義者」を自認するサンダースだ。彼は、格差の縮小や教育支援制度の充実、国民皆保険制度の実現などを訴えて若者から熱狂的な支持を集めた。英国では、コービン率いる労働党が大幅に議席を伸ばしている。コービンも自らを「社会主義者」と呼び、反戦や福祉の充実、反民営化を掲げている。

 では、日本はどうか。大手労働組合は骨抜きにされてどうしようもない状態にあるが、反基地を求める沖縄民衆は日米両政府と闘っている。また、福島を中心とした反原発の闘いがある。さらに、私たち関生支部の運動は全国に広がろうとしている。こうした闘いが安倍政権を打ち倒す力になる。

 私たちは今後、辺野古新基地建設阻止の闘いとともに、三里塚闘争(成田空港建設に反対する闘い)、狭山闘争(狭山事件の犯人にでっちあげられた被差別部落出身の石川一雄さんの無実を勝ち取る闘い)など様々な闘いに全力を挙げ、それぞれの闘いを横につなぐ努力をしなければならない。

 また、相撲や音楽など文化活動にも力を入れ、感性を豊かにするとともに労働組合に関心を持っていない人ともつながりをつくることが必要だ。

 そして、来年のGSEF(グローバル社会的経済フォーラム)のスペイン大会では、これまでより分かりやすい形で私たちの運動を発信する。

 全組合員の力を結集して関生型運動の全国化・国際化をより一層進めよう。

  【 くさり8月号より 】

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