「くさり」 2006年1月号

反弾圧・産業政策推進へ 〜 12・16全国統一ストを決行 〜

中小企業運動つぶしに反対して 〜 12・3決起集会 1306名の熱気 〜
各界、関係団体あいさつ
・ 生コン関連協同組合副理事長
・ 主任弁護士
・ 中小企業組合総合研究所代表
・ 近畿バラ輸送協同組合理事長
・ 連帯労組中央本部執行委員長
連帯メッセージ(抜粋)

武執行委員長・新年のあいさつ

連帯ユニオン女性部 あさがお 通信

カンボジア・ハーフマラソン 〜 子どもたちに衣類・履物を贈る 〜

連載Rブロック版(神戸)
・ ブロック長は2匹の愛犬家
・ 富山・黒部の旅


反弾圧・産業政策推進へ 〜 12・16全国統一ストを決行 〜

全国150以上の職場でスト
 連帯労街中央執行委員会は、大会決定の全国統一ストライキを指令。12月16〜17日、全国すべての支部・分会で、(1)不当な権力弾圧中止と仲間の即時釈放、(2)関連産業における「コンプライアンス(法令遵守)」経営と最低労働基準の確立、(3)耐震偽装夢件の首福解明と再発防止策、(4)各支部の秋期年末要求の実現を要求し、統一ストを実施した。
 今回の全国統一行動は、連帯労組結成以降、初の統一スト。新潟・埼玉・千葉・神奈川・東京・静岡・愛知、そして近畿一円の府県を含め、全国13の都府県で7支部の仲間が150以上の職場で統一行動に立ち上がった。
 関西地区ではこの2日間、総数218分会822名が統一行動を展開。各支部・ブロックが創意工夫をいかして関連業界や行政への要請行動、旗・ゼッケン・ビラを駆使した地域や職場・各ターミナルでの情宣行動、業界再建への産業政策運動などに集中して取り組み、17日夕方、生コンプラントで報告集会を開いた。

行動の成果を06春闘へ
 集会では、長期勾留を闘い抜き、2日前に保釈されたばかりの武谷執行委員が挨拶。「皆さんのご支援と運動で何とか年内に戻れた。なお拘束されている3名の仲間を一刻も早く取り戻すよう全力を」と訴えた。
 各ブロック代表が2日間の行動内容と成果を報告した後、小谷野書記次長が統一行動の成果を集約。行動を背景とした成果の特徴として、鹿島レミコンで過積載など違法運行についての謝罪文を勝ち取ったこと、静岡で来春に協同組合とのセミナー開催を合意したこと、関東一円でスーパーゼネコンから「土曜日稼動の規制」の回答を得たことなどが報告された。
 これら成果の特徴が、労働者と中小企業の唯一生きる道を圧殺しようとする資本と権力の野望を打ち砕き、闘う力と団結の姿を遺憾なく社会に示したこと。統一ストの成功を来春闘に連動させ、組織と運動の飛躍的な発展をめざすことを契りあった。


▲反弾圧・土曜稼働反対のアピール。一番上の写真は生コンプラントでの報告決起集会。

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中小企業運動つぶしに反対して 〜 12・3決起集会 1306名の熱気 〜

 12月3日午後、全国各地から1306名が森ノ宮・アピオ大阪の大ホールを埋め尽くした。決起集会は、「生コン関連産業の中小企業運動つぶし反対」「長期勾留者の早期釈放」を共通テーマとして、生コン産業政策協議会の労働3団体と近畿生コン関連協同組合の労使が呼びかけて開催。会場に入りきれない仲間がホール外でも待機するなか、労使、弁護団、弾圧被害家族の各代表が次々に権力弾圧の不当性と産業政策闘争強化、仲間の早期釈放を訴えた。
 集会は、武執行委員長からのメッセージが紹介された後、関連業界・労働組合・政党・議員代表の連帯挨拶を受けて労使の共同アピールを採択。会場から中央大通り・谷町筋を北上し、大阪府警前で不当弾圧反対のシュプレヒコールを響かせた。

いかなる弾圧でも運動は止められない
 集会は、武洋一連帯労組関生支部副委員長の司会で進行。労使による本集会を契機に、中小企業と労働者の共存策であり建造物の安全。耐久性を追求する産業政策闘争の発展と長期勾留されている仲間の早期奪還をめざす決起の場に、と呼びかけた。
 主催者を代表して挨拶にたった加来洋八郎全港湾大阪支部執行委員長は、権力弾圧の狙いが業種別運動と反戦平和運動つぶしであることがより明らかとなったこと。だが、今回の弾圧は結局は失敗に終ったことを指摘。その理由として、弾圧下にあっても関生支部が業種別運動の中心的な役割を担い、関連労組の共闘と運動が一層前進しようとしていること。さらに大きな運動で「弾圧は大きな失敗であった」という結果をつくることを訴えた。さらに、多国籍企業中心の規制緩和=「構造改革」は急速に貧富の差を拡大させ、JR尼崎脱線事故や耐震強度偽装事件など国民の安全・安心を脅かしていること。労使の連携で大企業との対等取引関係の確立と品質・安全確保を一体的に追求する業種別運動こそ正義の闘いであることを呼びかけた。

仲間の早期釈放へ社会的運動をひろげ
 続いて、政策協議会を代表して岡田広志生コン産業労組執行委員長が決意を表明。弾圧の渦中にある生コン業界は、大幅な出荷減と競争原理による販売価格の下落を要因に、各地区協組が崩壊の危機にあること。業界安定には、労使双方が共通の政策課題実現へ真剣に取り組むことが不可欠であることを強調。刑事弾圧・長期勾留という異常事態に対し、政策協議会としても早期釈放にむけた運動を社会的に取り組む決意を示した。
 近畿生コン関連協同組合副理事長からは、「生コン関連産業の中小企業運動つぶしに反対し、仲間の即時釈放まで活動する」決意を表明。続いて弾圧事件を担当する弁護団の主任弁護士が、今回の刑事弾圧事件の本質と現状を報告。武執行委員長からのメッセージを書記長が代読した。

労使の共同事業を追求
 サムルノリで会場を和ませた後、関連業界や労働組合、政党、議員の代表が次々と連帯挨拶。「生コン業界は、中小零細企業が大半。労使協調で取り組まねば企業も業界も成り立たない。業界としても、早期釈放への署名運動を展開している」中小企業組合総合研究所代表。「共同事業のあり方は労使の死活問題。座して死を待つことなく、危機打開の運動を」近畿バラ輸送協同組合理事長。
 弾圧被害家族を代表して、家族代表が切々と連帯アピール。悲しみと怒りの声に、参加者の涙を誘った。集会は、共同アピールを提案・採択した後、長谷川中央執行委員長が閉会の挨拶。中小企業の再生運動と仲間の早期釈放を求め、年末から来春闘へ全国統一ストを構えて闘う決意を示し、デモ行進に移った。

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各界、関係団体あいさつ

生コン関連協同組合副理事長
 事態は大企業中心の産業構造から、協同組合化を通して中小企業が大企業と対等に取引きできる構造に転換される運動の渦中で起きた。
 弱者たる中小企業運動に対する規制の強化や競争原理の押しつけは、大企業のみの利益を優先するとともに業界の古い体質を温存する。さらに、安全施工や品質管理、安心・安全なコンクリート構造物の消費者への提供を阻害するものであり、耐震強度偽装問題がそれを象徴している。連合会は、生コン関連産業の中小企業運動つぶしに反対し、仲間の即時釈放まで活動することを決意する。
弾圧事件弁護団・主任弁護士
 今回の刑事弾圧事件は、関生支部がまさに命をかけて闘ってきた産業政策運動に対する弾圧であると言わざるを得ない。大谷・旭光事件の本質は、両社が大阪広域協組への加入手続きをとることを関生支部や関西生コン関連中小企業懇話会に誓約していた。関生支部をその誓約の保証人としていたにもかかわらず、04年9月末までに行なうべき広域協組への加入手続きをとらなかった。そのことに対して約束を守るように要請行動を行なったことが「強要未遂及び威力業務妨害」として逮捕・起訴されたのが今回の事件である。「約束通りやって下さい」という要請行動がなぜ、強要罪になるのか。約束の履行を求めるのは、産業政策運動を推進する労働組合の当然のあり方である。被告人のみなさんと弁護団の主張の根本はここにある。
 労働運動に対しては、その手段や方法が妥当な場合には決して刑事罰を受けないというのが刑法の基本的考え方である。まさに、関生支部が労働組合運動として展開し、約束の履行を求めるという当然の要請を行なったことに対する刑事弾圧である。
 長期勾留が続くなか、保釈を認めようとしない検察側の理由は「罪証隠滅の恐れ」だという。だが被告人には、「罪証隠滅の恐れ」も隠滅すべき罪証もまったくない。事実を争っているから、否認しているから「罪証隠滅の恐れ」があると判断するのは、日本の裁判で最も大きな問題で「人質司法」と呼ばれる。
 私たちは、権力弾圧を恐れる必要はないが、あなどってはいけない。さらに、新たな刑事弾圧を加えてこないという保障はない。今後も厳しい闘いが続くが、最終的には中小企業と労働者の団結で生コン業界の産業基盤が確立されるであろうし、ぜひとも達成しなければならない。
中小企業組合総合研究所代表
 労使の政策懇談会を通じて労組と経営者が手をつなぎ、近代的な生コン産業をめざしてきた。今回の事件で市況が悪化するなか、労使が協調して「安売りはしない」こと、適正価格を掲げ付加価値を高めて販売するよう業界の安定をめざしている。
 そのなかで、武委員長が社会的信頼を確立するために提起していたマイスター塾を05年10月、初めて開講。今後、業界で活躍する人材の育成をめざしている。生コン業界は中小企業というより、大半が零細企業。労使が協調して取り組まねば、企業も業界も成り立たない。耐震強度偽装問題で、鉄筋の厚さや本数ばかりが問題にされているが、どのようなコンクリートを打っているのか疑問が残る。鉄筋と生コンの関連で、どのように設計・施工されていたのか、特に関心のある問題だ。
 労使が諸問題を協議し、業界と生活を守らねばならない。これだけ多くの人が結集されていることに、私たちも励まされる。労働側のみに苦難を押しつけるのではなく、経営側も努力して労使双方で解決したい。
近畿バラセメント輸送協同組合理事長
今回の刑事弾圧と長期勾留で、労使共同で取り組んできた中小企業の共同事業にも大きな影響を与え、個々の企業にとっての死活問題となっている。我々中小企業といえども、座して死を待つことなく、自らの危機を打開する決意で業界再建と共同事業を推進する決意だ。燃料も高騰し、排ガス規制で高価な車輌も購入しなければならない。こうしたなか、いかに生き残るべきかを考えているが、皆さんのご支援をよろしく。
長谷川武久連帯労組中央執行委員長
本集会に1306名という多くの仲間に参加頂き、闘う熱い決意を共有する場となった。今回の弾圧で、これまで築いてきた労使共同の政策運動が崩壊の危機にある。これを放置すれば、倒産が続出し、多くの仲間が失業する危機が迫っている。今こそ労使がひとつになって、中小企業の再生運動と仲間の早期奪還に全力を集中しよう。

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12・3決起集会 連帯メッセージ(抜粋)

【議員・行政・政党】
 小泉政権は、「構造改革に反対する者は社会の悪」と言わんばかりに「弱肉強食」「優勝劣敗」の競争主義・規制緩和を押し進めています。生コン・セメント輸送関連業界も、激しい企業間競争によるコスト削減が働く者への犠牲に転嫁されています。社民党は現地調査に入り、「過当競争により労働者の雇用と賃金、労働条件が大変不安定になっている」ことを確認し、皆さんの協同組合運動の優位性を受けとめ、経済産業省、国土交通省、厚生労働省へ要請しました。関生支部への弾圧・役員の拘束は、協同組合運動への弾圧であり、勾留されている役員のみならず、働く人々の雇用と生活・安全を切り捨てるものです。競争政策と弾圧をはね返すために連帯を強め、生コン関連産業の中小企業運動を守り広げるために全力をあげましょう。社会民主党党首・福島みずほ/自分の働く職場と雇用・生活を守ろうとするのは当り前のこと。それなのに大企業の利益を守るために中小企業支配のために、労働組合を弾圧するという絶対にあってはならない国家権力をつかった今回の事件は、絶対に許せません。日本の民主主義とは実態を伴っていない証です。「俺に反対する者は断じて許さない」という小泉政治のもとであるだけに、日本の将来を心配させる事件なのです。これに屈せず頑張って、仲間の一日も早い釈放と横暴な大企業による中小企業支配の実態を世の中に明らかにして下さい。元労働大臣・連帯労組顧問・永井孝信/参議院議員・おだち源幸/大企業が史上空前の含み益をあげる一方で、中小企業や国民の間にはますます不安が高まっています。労働組合を社会の抵抗勢力と位置づけ、「改革」の名の下に切り捨てる小泉首相のやり方に強い怒りを覚えます。働く仲間の一人ひとりが自分の力を発揮できる社会となるように、国政に取り組んでいきたいと思います。これからも頑張りましょう。衆議院議員・辻元清美/元衆議院議員・水田稔/誤った規制緩和によるモラルなき競争により、日本の社会は人間どうしの信頼関係まで破壊されています。労働者を守るために、不当弾圧をはね返し、団結をさらに強めましょう。大阪府議会議員・はんだ實/吹田市長・阪口善雄/新社会党大阪府本部委員長・山下けいき/新社会党兵庫県本部委員長・原和美/日本労働党大阪府委員会委員長・吉沢章司

【労組・企業・友好団体】
 全世界の交通運輸労働者を組織する国際運輸労連のアジア地域を代表して、連帯のメッセージを送ります。規制緩和と市場万能主義の横行の中で、日本の中小零細企業で働く労働者の生活と権利へのかつてない攻撃が続いています。今回の事件に見られるように、労働組合に結集する権利すら侵害され、公権力が不当逮捕・長期勾留することは、日本の労働基本権の看過できない実情を示しています。労働基本権を守る闘いに起ち上がっておられる連帯労組に敬意を表するとともに、国際的な支援の輪をひろげることをお誓いします。国際運輸労連TTF)アジア太平洋地域部長・和田茂/全国労働組合連絡協議会(全労協)議長・藤崎良三/鉄道運輸機構労働組合中央執行委員長・木本道夫/全国一般全国協議会東京東部労働組合執行委員長・岸本町雄/東京都労連交流会代表・柳田真/東京管理職ユニオン執行委員長・橋本忠治郎/全国建設労働組合総連合中央執行委員長・前田幸太郎/全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)執行委員長・小田裕司/中小労組政策ネットワーク共同代表・田宮高紀、遠藤一郎、中村宗一/全統一労働組合光輪モータース分会一同/全石油昭和シェル労働組合/前・日本音楽ユニオン全国本部代表運営委員・三原啓史/全造船機械函館ドック函館分会前委員長・清水正徳/国労熊本闘争団団長・平嶋慶二/国鉄闘争を共に闘う愛媛の会代表・萩山輝男/共同センター労働情報共同代表・浅井真由美、石田精「小野寺忠昭、前田裕晤、事務局長・小泉尚之/今回の不当逮捕と長期勾留はまさに権力と大資本による不当な弾圧であり、中小生コン労使共同による政策運動つぶし以外の何ものでもありません。資本に打ち勝つには、中小企業と労働者の団結以外にありません。中小企業の職域分野と労働者が大同団結し、権力と資本に向かって闘って参りましょう。全国中小企業団体連合会会長・和田貞夫/関西生コン関連中小企業懇話会会長・坂本潔/和歌山県中央生コン協同組合理事長・大江英昭/ナニワ生コン株式会社代表取締役・藤中正夫/株式会社北神戸生コン代表取締役・笹島克衛
【以上順不同・敬称略】


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武執行委員長・新年のあいさつ (大阪・都島拘置所より)
企業の枠を越えた産業別運動を敵視
 新年明けましておめでとうございます。
 昨年1月13日、大阪府警警備部は、私をはじめ関生支部執行委員4名を逮捕し、3月9日には新たに2名の執行委員を逮捕。さらに、12月8日には戸田ひさよし近畿地本委員長(門真市議会議員)と女性職員を逮捕し、公判で被告人質問も終り、これ以上勾留する口実がなくなった同13日には私を再逮捕しました。これら逮捕劇は、昨年1月に始まる権力弾圧の延長線上で仕組まれた一連の弾圧事件です。
 権力による今回のでっち上げ事件の狙いは、私たちが逮捕・拘置されている間、大阪府下の生コン価格が下落していること、週休2日制が崩されつつある事実が事件の本質を表しています。
 中小企業の権益を守る私たちの産業政策運動は、大阪府から和歌山県に至る近畿全域に拡大し、これが全国の生コン業界に広がりつつあること。関連業界のバラ輸送・圧送業界に拡大しています。この運動は、グローバリズム・新自由主義の名による「弱肉強食」の弱者犠牲の競争原理に対し、NOを意味します。弱い立場の中小企業が団結して大企業との取引関係を改善する運動、企業の枠を越えた産業別運動、中小企業との共同的運動の追求、企業内闘争での限界を産業政策闘争によって労働者の雇用・労働条件を維持向上させる運動、これが私たちの運動です。これを大企業と権力は認めたくないのです。

連動する国の戦争政策と権力の暴走
 いま我が国は、大変危険な方向に進みつつあります。反戦ビラを自衛隊の官舎に投函しただけで逮捕され75日間も勾留されたり、政党のビラをマンションのドアに投函しただけで逮捕され23日間勾留され起訴されたり、常識では考えられないことが起きています。このような権力の暴走は、国の動きと無関係ではありません。周辺事態法・有事法制度・盗聴法・住民基本台帳法・国民保護法などによる国民監視管理体制の強化、自衛隊の海外派兵、憲法改悪、集団的自衛権発動の動き、戦争のできない国から戦争をできる国へと大きく舵を切っているのです。
 暴力団対策法施行後、「暴力団員に人権はない」として、逮捕した人に拷問を加えています。オウム真理教信者にも運転免許証の住所変更が遅れただけで逮捕するなど、法の運用が公平・平等性を失っています。私たちに対する事件も、民事暴力として暴力団対策法の拡大適用をしているのです。さらに政府は、戦前の悪法の復活である共謀罪の制定を昨年の国会に提案しましたが、今年はその成立を狙っています。

一部特権階級のために国民を犠牲に
 今日の動きは、戦前への道に向かっています。小泉首相の靖国参拝は象徴的なことです。
 その背景は、770兆円以上もの国の借金を国民の負担で解決するため、福祉・教育費の切り捨て、医療費の引き上げ、大増税、中小企業商工業者保護政策の切り捨て、加えて労働政策の規制緩和による低賃金労働者、不安定労働契約、大量失業、集団自殺など、これまでの大企業本位の政策のツケを責任のない国民に犠牲を転嫁することなのです。そして、国民の反発を巧みに避けるため、御用学者やマスコミを利用しています。いわく、「改革、改革」と称したり、「小さな政府」を合唱してそれがあたかも国民の利益であるかのように宣伝しているのです。
 さらにアメリカ帝国主義の尻馬に乗りイラク戦争賛成・自衛隊派遣と、アメリカとの一体的政策を実行していますが、これが泥沼化し国際的孤立を余儀なくされているのです。
 支配者は、現実には極めて困難に直面しています。しかし、一部特権階級のためにすべての犠牲を国民に求めているのです。私たちは、このような政府の策略やごまかしに惑わされることなく立ち向かう必要があります。

団結条件をいかし変革と勝利を確信
 こうした敵の攻撃が本格的で全面的になればなる程、それは数多くの弱い立場の者の団結条件をつくってくれています。
 いま、世界では大きな変化を求める運動が発展しっつあります。全世界でイラク戦争反対、軍の撤退・反グローバリズムの闘いが高揚しています。国内では、郵政法案時にみられたように、支配者内部に対立矛盾が激化しています。
 私たちは、敵の攻撃を反面教師として成長し、意志力を高め、団結の質を高め、行動力を高め、反撃体制のもとで勝利を確信しています。これまで進めてきた日米安保条約破棄・改憲阻止、反戦平和、国際連帯、中小企業の大同団結、品質管理体制の強化、品質保証システムの機能、安定供給、適正価格の収受、新技術開発、共同事業推進、知的能力向上をめざすマイスター塾の成功等に全力を傾注します。
 そして、非正規労働者をはじめ労働者の組織化、他労組との共闘、社会変革をめざす政治戦線の統一に取り組みます。
 世界と日本、産業を民衆本位に変革する労働運動が求められており、そのような立場で皆さんと団結し意気高く闘う決意を申し述べ、新年の挨拶とします。


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連帯ユニオン女性部 あさがお 通信

弾圧は人と組織を鍛え育てる
  昨年は、弾圧に明け弾圧に暮れましたが、12月15日に5名の執行委員の釈放を勝ち取り、気迫が漲りました。しかし、今なお拘束されている仲間の早期釈放に全力をあげなければならず、こうした時こそ女性部「あさがお」の真価が問われます。微力ですが、全力で奮闘する決意です。
 20数年前、婦人クラブは激しい弾圧のなかで誕生しました。そして今回、再び警察権力が弾圧を浴びせてくる中、婦人クラブは「連帯ユニオン女性部・あさがお」と名称を変更。活動内容も、(1)働く女性の地位向上を活動目的として明記、(2)共通目標をもつ各団体との交流、(3)学習活動の強化、(4)年間スケジュールの見直し、など多くの変化と発展がありました。
 「嵐は若木を鍛え育てる」の言葉にあるように、弾圧が激しくなればなるほど組織は強くなり、女性部も成長するでしょう。
 新年も、組合と家庭のパイプ役として、また女性の代弁者として連帯ユニオンの団結の一翼を担う為、「あさがお」一同皆さんとともに頑張りますので、ご支援ご協力をよろしくお願い致します。

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カンボジア・ハーフマラソン 〜 子どもたちに衣類・履物を贈る 〜

プレゼントに満面笑み
 恒例となった「カンボジア・ハーフマラソン」に、今年も11月18日から3名の役員が挑戦した。今回のカンボジアの渡航目的は、10回目を迎えるハーフマラソンに挑戦することに加えて、カンボジアの子どもたちに衣類や履物をプレゼントすることだった。
 まず滞在初日、お土産の衣類と履物を持参して街外れの孤児院を訪問。カンボジアも貧富の差が大きく、大半の子どもたちは上半身裸で素足。服を着ている子どもも着替えがない状態だが、元気に遊んでいた。
 孤児院の子どもたちにひと足早いクリスマスプレゼントを手渡すや、たちまち子どもたちで埋め尽される。日本の各種キャラクターの衣類を手にすると、子どもたちは満面笑みの表情で手を合わせて感謝の表情を示してくれた。残った衣類は、次の場所へと移動してストリートチルドレンに配り、持参した全ての衣類と履物をプレゼントすることができた。

開生チームは無事完走
 さて、ハーフマラソンは今回で10回目の節目となる。テーマは、「対人地雷被災者に義足・義手を!そしてエイズから青少年を守ろう」。マラソンの参加費用20ドルが寄付され、今回は22カ国2000人が参加し、年々参加者が増える国際レース。
 私たち3名は、10キロで自己ベストに挑戦した。結果、関生チームの3人は、今回も無事完走。小路・七牟礼さんは自己ベストを更新したが、私は前回より4分もタイムダウンとなった。
 このカンボジアハーフマラソンは、有森裕子さん(ハーフオブゴールド代表)が主催する国際競技。最後に、有森裕子さんらと記念写真を撮った後、今回のカンボジアハーフマラソンを終えた。
 ■ カンボジアの子どもたちに衣類を届ける取り組みに応えて頂いた多くの皆様方に深く感謝致します。ありがとうございました。【通信・Sさん】


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連載Rブロック版(神戸)

ブロック長は2匹の愛犬家 〜3匹目も検討中〜
 我が家には、2匹の愛犬がいる。種類はミニチュアダックスフンドで、名はセルとリク。いずれも男の子。
 犬を飼い始めたきっかけは、一昨年の正月、「ちょっとペットショップを覗こうか?」という軽い気持ちで見にいったところ、目に入ったのが生後2ヶ月ながらにして凛々しい顔をしていたセルに惹かれた。その日に買うつもりはなかったのに、嫁さんと協議の結果、「いってまえ!」と勢いをつけて我が家へ。
 その後、すくすくと成長し、今ではミニチュアながらにして8キロという立派な大人に。でも、性格はミニチュアで、すごく甘えん坊。リビングでくつろいだり寝る時など、必ずくっついてくる。日頃、共働きでかまってやれないせいか少し可哀想になり、セルの遊び相手として昨年の正月に2匹目のリクを飼うこととなった。
 ところが、このリクがセルと正反対の性格で、とにかくやんちゃそのもの。家中のものを次々と被壊してくれる。まず手始めに、リビングのソファーをビリビリ。部屋の壁をかじりまくり、家具やコンセントまでかじるわでもう大変(涙)。それでも、私たちにとっては、目に入れても痛くない程可愛い、かけがいのないファミリーだ。(3匹目も検討中?)。
【ブロック長・Mさん】

私の楽しい思い出 〜富山・黒部の旅〜
下界の暑さとは別世界
 昨夏、お盆休みを利用して富山の立山アルペンルート黒部ダムに涼を求めて行ってきた。沢山の山があるなか、トロリーバス、ロープウェー、ケーブルカーに乗り継ぎ立山の山頂に到着。山頂は、天気も、空気も、眺めも最高。高原を少し歩くと、所々に雪が残っていて涼しく、とても気持ちがよかった。
 次に、黒部の方に向かい始めて目にしたダムの大きさと放水の量の迫力に感動し、日本一大きいダムのスケールに圧倒された。資料館で、ダムが完成するまでの写真や説明を見学。労働者の作業内容の大変さを痛感し、感動した。
 黒部ダム近くのトンネルの中を歩くと、とっても寒く上着が必要で気温は10度以下。下界の暑さとは別世界だった。黒部ダムを後に、長野の温泉へ。のんびりと日頃の疲れを癒し、とっても楽しい旅行となった。皆さんも、いかが。
【神戸ブロック・Oさん】

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