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17春闘共同ニュース No.2

 3月15日、関西生コン関連労働組合連合会は学働館・関生で大阪兵庫生コン経営者会との第2回目の集団交渉を開催。今回の集交では、「厳しい経営環境」を強調する経営側に対して労働側が反論。労使の協力によって業界再建の成果が得られつつあることを指摘し、要求に対する誠実な回答を求めた。    

 ■厳しい経営環境を強調する経営側■

 この日は、具体的な要求についての労使による討論が行われた。  

 経営者会・藤中会長は「ここ数年、連続して1万円の賃上げを実施し、年間一時金は138万円を基準に是正を行い先行投資をしてきた」と説明。昨年4月に広域協組が13,800円を打ち出して一定の成果を得ているものの、出荷量の増加は思ったほどではなく、「現時点では出血が止まり、傷口にかさぶたができたようなもの」と各社の経営状況を訴えた。  

 これに対して労働側は「『先行投資』という言葉は昨年までの賃上げを否定するものであり、出荷量についての説明も『数字のごまかし』だ」と厳しく指摘した。    

 2015年10月、大阪地区の大同団結が実現する以前、広域協組(75社)が約200万?、阪神協組・レディ協組の約35社が約200万?の出荷量であった。広域協組に合流する際、他の2協組の加盟社は、契約残の25%(50万?)を放出したことから、旧広域協組メンバーの出荷量がほとんど増加していないとの説明は労働者をあざむこうとする手法に他ならないと反論した。  

 また、広域協組は骨材の値上げは熱心に議論しているが、その前に多数の労働者が従事する生コン輸送・バラセメント輸送の運賃値上げが優先されるべきと主張。「運賃引き上げが全く議論されていないということは、バラ専と生コン輸送の協業化を否定することである。協同組合の基本理念は競争の抑制。コストの不均衡は競争につながる」として運賃引き上げ要求に対して誠実に回答するよう強く求めた。

 ◇直系社を経営者会に結集させよう直系社を経営者会に結集させよう◇


 ■労使の約束事項を 誠実に履行せよ!■  

 また、神戸協組加盟社の広域協組への加入については、すでに加入申込書が提出され、3月初めに開催された広域協組理事会で承認されている。しかし、この間、労使で協議してきた「神戸ブロックとしての自治権の確保」「経営者会への全社加入」「雇用・福祉基金(100円基金)の拠出」についてはまだ結論が出ていない。  

 労働側が集交でこれについて指摘したところ、神戸協組の代表者は「現在、実行すべく話をしているところであり、もう少し時間がほしい」と回答するにとどまった。

 ■ただ乗りを許さず 経営者会へ加入を■

 さらに、いまだにセメントメーカー直系の「弥生会」「如月会」のメンバーが経営者会に加入せず、集団交渉にも参加していない。これらの企業は、現状、広域協組の値戻し・値上げの恩恵を受けているにもかかわらず、全く義務を果たしていないのだ。こうした「ただ乗り」は決して許されない。  

 セメントメーカー直系社は、2010年には集団的労使関係を潰そうと経営者会から集団脱退。その責任すらとっていないのが現状である。  

 労働側はこれについて鋭く追及し、経営者会・集団交渉への参加を実現するために労組連合会としての行動も辞さないと通告。これに対して経営者会・藤中会長は「再度、経営者会として要請するのでその間待ってほしい」と答えた。

 ■正社員の比率5割は昨春闘の結果!■

 経営者会側からの「正社員の比率を5割に近づけるために調整を行っている」などの発言に対して労組側は、正社員の比率を5割にすることは昨年の春闘で確認されていることであると指摘したうえで、「今春闘で10割に近づける」と発言した。


  ≪交渉での労側提起≫

 ①正社員比率を100%に近づけるために人員補充を実施する
 ②直系社を早急に経営者会に再加入させる
 ③旧神戸協加盟全社を経営者会に加入させる
 ④生コン輸送・バラ輸送運賃を引き上げる
 ⑤連合会と労使関係のある企業の集交への参加


 これらは今春闘でどうしても解決しなければならない重点課題だ。残る2回の交渉で経営側にしっかりとした回答を出させよう!


  【 関西生コン関連労働組合連合会 】

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