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生 コ ン 産 業 政 策 協 議 会
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「公開質問」に対する各社からの回答

 私たち生コン政策協議会はゼネコン各社に対して、「建設業界のコンプライアンス(法令遵守)確立を求める公開質問状(本年8月3日実施)」及び「建設業界のコンプライアンス(法令遵守)確立を求める公開再質問(本年8月21日実施)」を送付。加えて、各建設現場で法令遵守と労使協定の履行(ミキサー車の「袋洗浄」廃止)を求める要請活動を旺盛に展開。その結果、ゼネコン各社及び各建設現場から計47の回答を集約するに至りました。
 これらの回答は、政策協議会の要請に応えて法令遵守はもちろんのこと、各行政指導(通達)の主旨を踏まえて「『袋洗浄』を廃止し、建設現場内に洗浄設備を確保する」こと。建設現場内の具体的改善措置を明言しているのが大きな特徴となっています。

  

 しかし、効率やコストを優先したり「契約事項」であることを理由に、私たちの「袋洗浄廃止」要請を無視し、現在でも袋洗浄が実施している建設現場が少なくありません。
 このような社会悪を未だに改善できない要因は、建設現場で優越的地位に立つ元請業者が生コン製造企業に袋洗浄するよう指示を出していることが「最大の理由である」と考えられます。
 事実、現在でもゼネコン各社からは、いまだに袋洗浄を実施するよう求める要請が大阪広域生コンクリート協同組合に対して出されております。
 私たち生コン産業政策協議会は、これからも「建設業界のコンプライアンス(法令遵守)の確立」を目指して、生コン業界の「過剰なサービス(袋洗浄など)」廃止を求め活動を展開していきます。
■ 8月2日付・公開質問     ■ 8月23日付・公開再質問



ゼネコン各社からの回答
鰍`工務店大阪支店
担当地区の作業所では、袋洗浄は行っておりません。今後についても行う予定はありません。

K建設工業滑驩譁{部
当社としては、シュート等の洗浄は洗浄袋を使用せず、建設現場内にピット等を設置し、適正に処理すること続行します。

鰍l組大阪支店購買課
コンプライアンスの観点から道路交通法を遵守することは当然であり、所轄署及び地区行政の指導、遵法には徹底してゆく所存です。

T工業
弊社は、建設工事の施工にあたり関係者に対して法令遵守の指導を徹底させており、ご質問の「袋洗浄」については、今後も「袋洗浄」を要請することなく適正な生コンクリートの使用を徹底します。


各建設現場での回答
鴻池・金山特定建設工事共同企業体/中高一貫教育校建設工事所長

連帯労組の要請を理解したので「袋洗浄」を止めた。今後も、「袋洗浄」は一切しない。

鹿島建設関西支店/西梅田プロジェクト工事事務次長
労組の要請に応え、「袋洗浄」は実施しない。

鹿島建設関西支店/中之島ダイビルイースト新築工事
以前、「袋洗浄」で道路に洗浄水をこぼしたことがあるので「袋洗浄」は実施しない。

鹿島建設/北浜MIDビル工事事務所
労組の要請を理解し、「袋洗浄」はしない。

竹中、高松、コーナン共同企業体/淀川区役所建設工事作業所所長
労組の要請に応じて、「袋洗浄」を廃止した。

大林組/夢洲トンネル新造工事グループ長
現場で洗浄場所を確保したので「袋洗浄」はしない。

清水建設/プロロジスパーク舞洲V新築工事
労組の要請で「袋洗浄」の実態と問題が理解できた。今後は「袋洗浄」をしないよう努力したい。

大林組/桃山学院中学校棟建設工事
以前は「袋洗浄」していたが、今は現場内で処理。今後も「袋洗浄」はしない。

銭高組/近畿労働金庫新本店ビル新築工事作業所所長
現在は「袋洗浄」をしない方向だが、現場が敷地一杯のために改善策を検討していただきたい。

長谷工コーポレーション/寝屋川目黒計画

本社から「現場内で洗い場を置くように」との通達があった。

奥村組関西支社/清水谷工事所建設担当
会社からの指示があり、「袋洗浄」はしない。

西松建設/グランドイースト天王寺船橋タワー
販売店から話を聞き、「袋洗浄」を止めた。

浅沼組/道明寺介護施設
労組の要請を受け、全面的に協力している。現場内に穴を掘り、洗浄処理している。

鹿島、熊谷、みらい特定建設共同企業体/第二京阪国守JV工事
ボリュームが多い場合は、洗い場をつくっている。国交省の通達を守っていく。

大林、青木あすなろ、松村特定建設工事共同企業体/第二京阪打上工事
ベッセル等の洗い場をつくる。国交省の通達を守っている。

清水建設/耳原病院
労組の要請に応え、ドラム缶で洗浄処理している。

大林、西松、飛島特定建設工事共同企業体/大和川共同溝工事
国交省の通達に従い、現場内にドラム缶を設置している。連帯労組の要請通りに通達が出てびっくりしている。

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「公開再質問」実施についてのお知らせ      >> 公開再質問状(PDF)

拝啓
 残暑厳しいおり、貴社におかれましてはますますご繁栄のことお慶び申し上げます。さて先日、私ども生コン産業政策協議会は、建設業界のコンプライアンス(法令遵守)確立を目的にゼネコン各社に対し、本年8月3日付「建設業界のコンプライアンス確立を求める公開質問」(以下、「公開質問」といいます)を実施しました。(「公開質問」のことは、2007年8月13日付『セメント新聞』で報道されております)
 その公開質問ではゼネコン各社に対し、コンクリートミキサー車のシュート口に簡易な布製袋(以下、「洗い袋」といいます)を吊り下げさせ、そこへ生コンの洗浄排水を流し込んで生コン工場へ持ち帰らせる作業方法(以下、「袋洗浄」といいます)に関しての違法性や危険性を指摘するとともに、大阪・兵庫の生コン業界で労使が「本年5月1日より袋洗浄を廃止」する労働協約を締結していること。国交省近畿地方整備局も本年7月11日付「適正なコンクリート受入れについて」の事務連絡にて、洗い袋から洗浄排水をミキサー車のドラム内に戻す行為や、洗浄排水が入った洗い袋を車体に設置し現道を走行することは「関連法規(労働安全衛生規則519条、道路交通法55条)に抵触する恐れがある」と指摘をしていること。大阪府住宅まちづくり部公共建築室も「ミキサー車が洗い袋を吊り下げて走行することは、道路交通法に抵触する」「袋洗浄は、危険な作業である」と回答し、「改善するべく周知徹底する」ことを確約していること。尼崎市、豊中市、箕面市、伊丹市、堺市等の各自治体においても「ミキサー車の洗浄は現場内の洗浄設備にて洗浄し、洗浄行為を道路など現場外では行わせない」ことを請負業者などに通知をしていること。このように業界の労使のみならず、行政及び各自治体も袋洗浄にかかる違法性を指摘し、建設現場内に洗浄設備を設置して洗浄排水を適切に処理するよう指針を出している事実をお知らせし、それらの事実を踏まえて頂いた上で、袋洗浄を廃止することに理解を求め今後、ゼネコン各社に袋洗浄について「継続するのか否か」を質問しました。
 しかし、残念ながら公開質問の回答期限である本年8月20日の時点では、大半のゼネコン各社から、未だ回答を得てないのが現状です。
 不本意なことに現在でも、多数の建設現場で袋洗浄が実施され、「寝屋川流域下水道なわて水みらいセンター砂ろ過施設新築工事」(発注:大阪府東部流域下水道事務所)など幾つかの公共工事においても同様に、上記の行政機関の見解等を無視して袋洗浄を継続しております。連日、街中のいたるところで多数のミキサー車が洗い袋を吊り下げ、洗浄排水を飛散させながら公道を走行。または、公道でミキサーを停車させ、洗浄作業するという社会悪が事実上、放置されているというのが実情です。
 このような「袋洗浄」という社会悪を未だに改善できないのは、建設現場で優越的地位に立つ元請業者が生コン製造企業に袋洗浄するよう頑なに指示を出し続けていることが「最大の理由」であると考えられます。
 事実、現在でもゼネコン各社から、大阪府下の200ヵ所を超える建設現場において袋洗浄を実施するよう求める要請が「大阪広域生コンクリート協同組合」に対して出されております。
 そのようなことから、改めてゼネコン各社に「建設業界のコンプライアンス(法令遵守)確立を求める公開再質問」(回答期限:本年8月31日)にて再度、今後も袋洗浄を「継続するのか否か」について真意を伺うことにしました。
 今回の公開再質問も、前回の「建設業界のコンプライアンス確立を求める公開質問」と同様に、ゼネコン各社からいただいた回答または、回答の有無等についても再度、皆様に郵送でお伝えすると同時に、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部HP(http://www.kannama.com/)でも公開を予定しております。
 どうか私どもの建設現場におけるコンプライアンスを確立する運動にご理解を賜ると同時に、ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。

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「公開質問」実施についてのお知らせ

■はじめに  □「袋洗浄」とは  □ゼネコン各社に公開質問する理由  □公開質問状(PDF)

 私たちの働く生コン産業は、産業を形成する生コン製造企業者の95%以上が資本金1億円未満、労働者数50人以下の中小零細で占められています。しかも、高度成長期からバブル経済期に生コン工場が乱立したまま構造不況に突入したこともあって“ルールなき競争”が常態化。「無謀な価格競争」や「過剰なサービス」が横行するなど過当競争にて、常に中小企業者が倒産する危機を抱えてきた不安定な産業なのです。
 そのようなことから1994年、交通労連関西地方総支部生コン産業労働組合、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、全港湾労働組合関西地方大阪支部の3労組は、業界の危機打開・再建を目的に「生コン産業政策協議会」を結成。大阪・兵庫地区で協同組合事業を基軸に生コン産業を、社会規範・倫理を無視し過度のダンピング競争をする「無秩序な競争社会」から、労働者と中小企業者が共存・共栄でき、かつユーザーや社会に安心・安全を提供することのできる「共同・共生型社会」へと産業構造を改革する政策を自ら提起し実践してきました。
 その結果、労働者の雇用や中小企業の経営が安定し、品質が保証できる最低ラインの14,000円台へと生コンの販売価格を適正化することに成功。現在では、生コンクリートの安定供給体制の確立、品質保証に加え、厳格な品質管理監査制度である「マル適マーク」やPL保険・瑕疵補償制度の導入、また、産業にかかわる人の技術やモラルを向上させる目的の教育機関「マイスター」を設立するなど、更に産業の社会的地位を向上させ、社会やユーザーの皆様に安心・安全を提供する事業を実現。そのようなことから大阪・兵庫地区の生コン業界は「全国の生コン業界のモデル」といわれています。
 2007年度春闘においても、私たち生コン産業政策協議会加盟労組および業界に関連する労働組合と共闘し、大阪広域生コンクリート協同組合および神戸生コンクリート協同組合加盟事業者で構成する事業者団体「大阪兵庫生コン経営者会」と共同交渉を開催。労働者の労働条件のみならず法律に抵触し、道路交通や環境に害を及ぼす「袋洗浄の廃止」(本年5月1日より)を労働協約化しました。
 しかし、現在でも一部生コン製造業者がその労働協約を不履行し、多くの建設現場で袋洗浄を強行的に継続しているのが実情です。

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「公開質問」実施についてのお知らせ

□はじめに  ■「袋洗浄」とは  □ゼネコン各社に公開質問する理由  □公開質問状(PDF)

 生コンクリートは、住宅やマンション、ビルをはじめ、道路や橋など、あらゆる建設工事で使われる建設基礎資材。セメント・砂・砂利・水を練り混ぜ合わせて作ります。「生コン」(なまこん)は、生コンクリートの略語。練り混ぜたばかりの出来立てのコンクリートを指します。およそ90分を過ぎると固まり始め、一定の養生期間を経て丈夫なコンクリートになります。この生コンを独特の形をしたコンクリートミキサー車に積み込み、品質を保つためにドラムをゆっくり回転させて、建設現場まで練り混ぜながら運搬。建設現場でコンクリートポンプ車にて仮枠に打設されます。
 その後、生コンを終えたミキサー車は建設現場内で付着した生コンの残さを水で洗い流します。そのときに建設現場内で発生する廃棄物が「生コンの洗浄排水」(以下、「洗浄水」といいます。)です。
 以前は、その洗浄水を建設現場で収集し処理していました。しかし、最近、生コン打設工事のコスト削減、作業効率向上を目的に、生コンミキサー車のシュート口に簡易の布製袋(以下、「洗浄袋」といいます。)を取り付け、その中に洗浄水を流し込んで生コン工場に持ち返る作業方法「袋洗浄」が多くの建設現場で実施されています。
 この袋洗浄ですが、ミキサー車が「積載設備」ではない洗浄袋をつり下げそこに洗浄水を積載し公道を走行するわけですから「道路交通法55条(車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。)」に抵触する違法行為であると考えられます。
 また、建設現場によっては洗浄袋の中に積載した洗浄水をミキサー車のドラムに移すよう指示が出されることがあります。その場合、ミキサー車の運転手が洗浄袋(洗浄水が入ってますから数十キロの重さになります。)をミキサー車の一番高い所(約3m。)まで担ぎ上げ、洗浄袋からミキサー車のドラムに洗浄水移す作業をよぎなくされます。これは高所で手すりを持てない作業であり「労働安全衛生規則519条」に抵触する危険な全作業に該当します。
 それに加えて、洗浄水が入った洗浄袋をつり下げてミキサー車が走行するわけですから、道路の凹凸等でミキサー車が大きく振動し、洗浄袋から強アルカリ(ph12以上といわれています。)であり六価クロムを含む有害な廃棄物である洗浄水(生コンの成分には水酸化カルシウムが含まれています。水酸化カルシウムは強塩基性の物質ですので、肌に触れると、肌荒れを起すことがあります。)が路上に飛散することになります。
 そして袋洗浄は、建設現場における生コン打設工事の「コスト削減・作業効率向上」を第一義としていますから、時には元請業者からの指示により、公道にてミキサー車を路上洗浄(皆さんも、よく見かけられていると思います。)することを余儀なくされる場合があります。
 このように袋洗浄を実施すると生コン打設工事の「コスト削減・作業効率向上」にはなりますが、その結果、法令に違反するばかりではなく、市民の安全・健康や生活環境を破壊してしまいます。それと同時に、道路交通に大きく危険を及ぼすことにもなります。

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「公開質問」実施についてのお知らせ

□はじめに  □「袋洗浄」とは  ■ゼネコン各社に公開質問する理由  □公開質問状(PDF)

 私たち生コン産業政策協議会は、過去より関係各所に袋洗浄の廃止を求めてきました。その結果、尼崎市、豊中市、箕面市、伊丹市、堺市等の各自治体においては「生コンクリート運搬車の洗浄は、現場内の洗浄設備にて洗浄する。また、水洗いを道路など現場外では行わせない」ことなど、建設現場の法令遵守と生コンクリートの品質確保に向けた指針等で請負業者などに行政指導を行う内容を通知。大阪府においても、大阪府住宅まちづくり部公共建築室が本年6月13日に「ミキサー車が積載設備でない洗浄袋をつり下げて走行することは、道路交通法に抵触する」「袋洗浄は、危険な作業である」と回答。更に国交省近畿地方整備局も本年7月11日に技術調整管理官名で「適正なコンクリート受入れについて」の事務連絡を発信。「洗い袋を設置し洗浄を行う行為が見受けられるが、洗浄した水をドラム内に戻す行為や洗浄水が入った袋を車体に設置したまま現道を走行することは、関連法規(労働安全衛生規則519条、道路交通法55条)に抵触する恐れがある」こと。「今後、シュート等の洗浄は、洗浄袋を使用せず、場内にピットやベッセル等を設置し、適切に処理するものとする」ことを周知徹底するよう通知しました。(このことは、『セメント新聞』や『コンクリート工業新聞』でも報道されています)
 また、大阪・兵庫地区の業界でも2007年度春闘で「本年5月1日より袋洗浄を廃止」する労働協約を、大阪広域生コンクリート協同組合及び神戸生コンクリート協同組合の事業者団体と締結することに成功しました。
 さっそく私たち生コン産業政策協議会は、ゼネコン各社や大阪建設業協会をはじめとする建設業関係団体、大阪府および兵庫県内に所在する建設現場数百箇所に対し、労働協約で本年5月1日より袋洗浄が廃止されたこと。袋洗浄が法令に抵触する行為であること。各自治体・関係行政も袋洗浄は法令に抵触する見解を示すと同時に、建設現場内に洗浄設備の設置を求めていること。また、袋洗浄にかかる危険性等を広報し袋洗浄廃止を要請してきました。
 しかし、多くの建設現場では「コスト・効率優先」「契約事項」を理由に、私たちの廃止要請や行政の見解を無視して、生コン製造業者に対し袋洗浄することを継続して要請。現在でも多くの建設現場において袋洗浄が実施されているのが実情であることから、ゼネコン各社に「建設業界のコンプライアンス確立を求める公開質問」を実施するに至ったわけです。

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